国民年金の免除・納付猶予
辞めた人の特例と、段階ごとの保険料・将来の年金
会社を辞めて国民年金に切り替えると、保険料は月17,920円です。収入がないときは、免除や納付猶予を申請できます。家族の所得を入れると、受けられそうな段階と、払う額・将来の年金の減り方を出します。
2026年10月に日本年金機構の公式ページで確認しました
要点
- 会社を辞めた人は、本人の前年の所得を問わずに免除を申請できる(失業の特例)。ただし配偶者と世帯主の所得は審査される
- 免除は全額・4分の3・半額・4分の1の4段階。2026年度の保険料17,920円が、4,480円・8,960円・13,440円になる
- 全額免除1年で、将来の老齢基礎年金は年約10,591円減る。10年以内なら追納できる
4つの段階と所得の基準
| 段階 | 月の保険料(2026年度) | 前年の所得の基準 |
|---|---|---|
| 全額免除 | 0円 | (扶養親族等の数+1)× 35万円 + 32万円 |
| 4分の3免除 | 4,480円 | 88万円 + 扶養親族等控除額 + 社会保険料控除額等 |
| 半額免除 | 8,960円 | 128万円 + 扶養親族等控除額 + 社会保険料控除額等 |
| 4分の1免除 | 13,440円 | 168万円 + 扶養親族等控除額 + 社会保険料控除額等 |
| 納付猶予(50歳未満) | 0円 | 全額免除と同じ。世帯主の所得は見ない |
免除は本人・配偶者・世帯主、納付猶予は本人・配偶者の所得で審査します(日本年金機構)。この計算では、扶養親族等控除額を1人380,000円として、社会保険料控除額等を入れずに判定しています(実際の基準はこれより高いことがあります)。
辞めた人の特例
- 失業・倒産・事業をやめたことが確認できると、本人の前年の所得にかかわらず、免除・納付猶予を申請できます
- 失業した日は、離職日の翌日です。失業した月の前月から受けられ、7月〜翌年6月の年度ごとに申請します(翌年度も申請が要ります)
- 配偶者や世帯主は、所得の基準を満たすか、自分も失業などの特例に当たる必要があります
将来の年金への影響
| 段階 | 老齢基礎年金への反映 | 1年受けたときに減る額(年あたりの目安) |
|---|---|---|
| 全額免除 | 2分の1 | 約10,591円 |
| 4分の3免除 | 8分の5 | 約7,943円 |
| 半額免除 | 8分の6 | 約5,296円 |
| 4分の1免除 | 8分の7 | 約2,648円 |
| 納付猶予 | なし(受け取る条件には入る) | 約21,183円 |
2026年度の老齢基礎年金の満額(847,300円)÷ 480か月 × 12か月 × 反映されない割合で計算した目安です。一部免除は、減った保険料を納めないと「未納」になります。
追納
免除・納付猶予を受けた保険料は、10年以内なら、あとから納められます(追納)。追納すると、その分の年金は減りません。承認された年度の翌年度から3年度目以降は、当時の保険料に少し上乗せされます。老齢基礎年金を受け取れる人は追納できません(日本年金機構「追納」)。
申請のしかた
よくある質問
会社を辞めた人は、だれでも全額免除になりますか?
本人の前年の所得は問われませんが、配偶者と世帯主(親と同居している場合は親など)の所得も審査されます。配偶者や世帯主の所得が多いと、免除は受けられないか、一部だけの免除になります。50歳未満なら、世帯主の所得を見ない納付猶予を受けられることがあります。
免除を受けると、将来の年金はどれくらい減りますか?
全額免除を1年受けると、老齢基礎年金は年約10,591円減ります(納めた場合の半分は国が負担するため)。納付猶予は年金額に入らないので、年約21,183円減ります。10年以内に追納すれば、減りません。
未納のままと、免除を受けるのとでは何が違いますか?
免除や納付猶予の期間は、障害年金・遺族年金を受け取る条件に入り、全額免除なら老齢基礎年金にも半分が反映されます。未納のままだと、どちらにもならず、2年たつと納めることもできなくなります。
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