年の途中で辞めた人の年末調整
どこでされる? されないときは確定申告
退職日と、年内に次の会社に勤めるかを選ぶと、年末調整を辞めた会社・次の会社のどちらでするのか、されないのかを判定し、源泉徴収票が届く日と、確定申告の時期を出します。
国税庁 No.2665・No.2674・年末調整Q&A(令和8年分)で確かめています(2026年10月確認)
年末調整の対象になる人
年末調整は、12月の最後の給与のときに、会社が1年分の所得税を精算するしくみです。1年を通して勤めた人と、年の途中で入社して年末まで勤めた人が対象です(国税庁 No.2665)。
年の途中で辞めた人は、原則として対象になりません。辞めた会社が退職のときに年末調整をするのは、次の場合だけです。
- 12月分の給与を受け取ったあとに辞めた
- パートなどで、その年の給与の総額が136万円以下(2026年分。2025年分は123万円、2024年分は103万円)で、その年にほかの会社から給与を受ける見込みがない
- 亡くなって退職した
- 著しい心身の障害で退職し、その年に再就職して給与を受ける見込みがない
- 海外の支店への転勤などで、日本に住まなくなった
年内に再就職した人
年内に次の会社に入って年末まで勤める人は、次の会社の年末調整で、前の会社の給与もまとめて精算します。前の会社の源泉徴収票を、次の会社に出してください。基礎控除や扶養控除は、勤めた月数で減らさず、全額が使えます(国税庁 No.2674)。
源泉徴収票が年末調整に間に合わないと、前の会社の分は含められません。その場合は、翌年に自分で確定申告をします。会社は、退職の日から1か月以内に源泉徴収票を渡すことになっています(届かないときは)。
年末調整されない人は確定申告
毎月の給与から引かれる所得税は、1年間働く前提の額です。年の途中で辞めると、引かれすぎになっていることが多く、確定申告(還付申告)をすると戻ります。還付申告は、翌年の1月1日から5年間できます(国税庁 No.2030)。
- 失業保険(基本手当)は税金がかからない(非課税)ので、確定申告に書きません
- 退職金は「退職所得の受給に関する申告書」を出していれば、精算済みです
- 退職後に自分で払った国民健康保険・国民年金は、社会保険料控除に入れられます
戻る額は退職した年の確定申告で、確定申告が必要かどうかは確定申告は必要?で確かめられます。
2026年分の改正(12月1日から)
2026年分から、基礎控除が最大104万円に、給与所得控除の最低額が74万円に上がりました。この改正は2026年12月1日から実施され、12月の年末調整で反映されます(国税庁)。
そのため、11月30日以前に最後の給与を受け取って年末調整された人や、年末調整を受けていない人は、確定申告をすると改正後の額で計算されます。
よくある質問
10月末で辞めて、年内は失業保険を受け取ります。年末調整はされますか?
されません。年の途中で辞めて年内にほかの会社に勤めない人は、年末調整の対象になりません(国税庁の年末調整Q&Aにも同じ例があります)。翌年に自分で確定申告(還付申告)をすると、引かれすぎた所得税が戻ります。失業保険は税金がかからないので、確定申告にも書きません。
パートで年収100万円です。辞めた会社で年末調整されますか?
2026年分は、その年の給与の総額が136万円以下で、その年にほかの会社から給与を受ける見込みがなければ、辞めた会社が退職のときに年末調整をします(2025年分は123万円以下でした)。引かれた所得税は、そこで戻ります。
次の会社に、前の会社の源泉徴収票を出せませんでした。
次の会社の年末調整は、その会社の給与だけで行われます。前の会社の分は、翌年に自分で確定申告をして、2社分をまとめて精算します。
年末調整されないと、損をしますか?
自分で確定申告をすれば、年末調整と同じように精算されます。しないと、引かれすぎた所得税が戻りません。還付申告は、翌年の1月1日から5年間できます。
辞めた会社から年末調整の書類が届きました。
年の途中で辞めた人の年末調整は、12月の給与を受け取ってから辞めた場合や、パートなどで給与の総額が少ない場合などに限られます。わからないときは、辞めた会社に、退職のときに年末調整をしたか(源泉徴収票の「年末調整」の欄など)を聞いてください。
次に使うと便利なページ
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- 基礎控除申告書(年末調整)の書き方年末調整のときに出す。前の会社の給与も合わせて見積もる(記入例つき)
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