立場ごとの手続き
退職して引っ越すとき
地元に帰る・家族の転勤についていくときの、手続きの順番
仕事を辞めて地元に帰る、家族の転勤についていくなど、退職と引っ越しが重なると、どこで何をするかがわかりにくくなります。住民税・健康保険・年金・失業保険を、引っ越しの前と後に分けてまとめました。
2026年10月に各役所・共済組合などの公式ページで確認しました
要点
- 住民税は1月1日に住んでいた市区町村にかかる。年の途中で引っ越しても、その年度の分は前の市区町村に納める
- 国民健康保険は、引っ越した日に前の市区町村の資格がなくなり、新しい市区町村で14日以内に入る
- 失業保険は住んでいる所のハローワークで。受給中に引っ越すときは、受給資格者証を持って転居先のハローワークで住所変更をする
進め方
- 引っ越しの前に、今の市区町村に転出届を出します(引っ越しの前後14日以内。マイナポータルからオンラインでも出せます)
- 健康保険を決めます。国民健康保険にするなら、新しい市区町村で入ります。任意継続にするなら、退職日の翌日から20日以内に申し込み、引っ越したら5日以内に住所変更を届けます
- 引っ越したら、14日以内に新しい市区町村に転入届を出します。マイナンバーカードを持って行き、続けて使う手続きもします
- 転入届と同じ日に、国民健康保険と国民年金(20〜59歳)の手続きをします。国民年金は、マイナンバーと結びついていれば住所変更の届けはいりません
- 失業保険は、新しい住所の管轄のハローワークで手続きします。すでに受け取っている途中なら、受給資格者証と新しい住所がわかる書類を持って、転居先のハローワークで住所変更をします
- 郵便局に転居届を出すと、1年間、前の住所あての郵便を新しい住所に届けてもらえます。住民税の納付書や、前の会社からの源泉徴収票・離職票が前の住所に届くことがあるので、早めに出します
期限のある手続き
| 手続き | 期限 | どこで |
|---|---|---|
| 転出届 | 引っ越しの前後14日以内 | 前の市区町村(オンラインも) |
| 転入届・マイナンバーカード | 住み始めてから14日以内(転出の日から30日以内) | 新しい市区町村 |
| 国民健康保険に入る | 転入した日から14日以内 | 新しい市区町村 |
| 任意継続の住所変更 | 引っ越してから5日以内 | 新しい住所の協会けんぽ支部(健康保険組合は組合へ) |
| 失業保険の住所変更 | 次の認定日まで(管轄が変わるときは事前に) | 新しい住所のハローワーク |
知っておくこと
- 住民税:住民税は、その年の1月1日に住んでいた市区町村がかける。1月2日以降に引っ越しても、その年度の住民税は前の市区町村に納める。(中央区)
- 前の国民健康保険をやめる日:前の市区町村の国民健康保険は、届けた日ではなく、引っ越した(転出した)日でなくなる。(板橋区)
- 新しい国民健康保険:転入した日から14日以内に加入する。保険料は資格ができた月からかかり、届けが遅れてもさかのぼる。(神戸市)
- 同じ都道府県の中の引っ越し:同じ都道府県の中の市町村に引っ越すときは、国民健康保険の資格が続き、高額療養費の回数も通算される(資格確認書などは新しい市町村が出す)。(栃木県)
- 任意継続の保険料:退職時の標準報酬月額(上限あり)×住んでいる都道府県の保険料率。料率の違う都道府県に引っ越すと保険料が変わり、差額は別の納付書で精算する。(協会けんぽ)
- 任意継続の住所変更:引っ越してから5日以内に、新しい住所を管轄する協会けんぽの支部に住所変更届を出す(電子申請もできる)。(協会けんぽ)
- 失業保険の窓口:基本手当の手続きは、住んでいる所を管轄するハローワークでする。(厚生労働省)
- 受給中の引っ越し:市区町村で住所を変えてから、新しい住所がわかる書類と雇用保険受給資格者証を、転居先の管轄のハローワークに持って行く。(厚生労働省)
- 引っ越しが理由で辞めたとき:結婚に伴う住所の変更や、配偶者の転勤・再就職に伴う別居を避けるためなどで、通勤できなく(難しく)なって辞めた人は、特定理由離職者になる。通勤が難しいとは、往復おおむね4時間以上など。(厚生労働省)
- 国民年金の住所変更:国民年金の第1号被保険者は、マイナンバーと基礎年金番号が結びついていれば、住所変更の届けは原則いらない。(日本年金機構)
- マイナンバーカード:転出の日から30日以内、かつ住み始めてから14日以内に転入届をしないと、カードが使えなくなる(失効する)。(世田谷区)
気をつけること
- 「地元に帰る」こと自体は、特定理由離職者の理由に入っていない。結婚・配偶者の転勤・親の介護などの理由があれば、離職票の理由が合っているか確かめる。
- 結婚で引っ越して辞める場合は、退職から引っ越しまでがおおむね1か月以内であることなど、条件がある。
- 住民税の納付書・源泉徴収票・離職票・資格確認書などが、前の住所に届くことがある。郵便の転送を頼み、前の会社にも新しい住所を伝えておく。
- 任意継続の保険料率は都道府県ごとに違う。引っ越し先の料率で、国民健康保険と比べ直す。
使えるツール
住んでいる地域のハローワーク・年金事務所・税務署は地域の窓口を探すで探せます。
よくある質問
4月に引っ越しました。今年の住民税は、どちらの市区町村に払いますか?
1月1日に住んでいた、前の市区町村に払います。新しい市区町村でかかるのは、来年の1月1日にそこに住んでいれば、来年度の分からです。
失業保険の手続きをした後に引っ越します。どうすればいいですか?
引っ越したら、新しい住所の管轄のハローワークに、雇用保険受給資格者証と新しい住所がわかる書類を持って行き、住所変更をします。管轄が変わるときは、次の認定日より前に届けます。
地元に帰るために辞めました。給付制限なしで失業保険をもらえますか?
地元に帰ることだけでは、特定理由離職者にはなりません。結婚に伴う引っ越し、配偶者の転勤に伴う別居を避けるため、親の介護など、決められた理由で通勤が難しくなったときは、特定理由離職者になることがあります。くわしくは離職理由の判定で確かめてください。
次に使うと便利なページ
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