定年退職と失業保険
辞めて受け取る? 再雇用で働く? 額を比べる
生年月日・定年の日・定年前の月給から、定年退職して受け取る失業保険(基本手当)の額と日数、休む場合の受給期間の延長を計算します。再雇用の月給を入れると、65歳まで働いた場合の高年齢雇用継続給付も並べて比べます。
2026年8月1日からの金額で計算しています(2026年10月確認)
定年退職の失業保険
| 定年退職(60〜64歳) | |
|---|---|
| 給付制限 | なし(待期7日のあと、すぐ支給の対象) |
| 日数 | 雇用保険の期間が10年未満90日・10年以上20年未満120日・20年以上150日 |
| 1日あたり | 賃金日額の45〜80%(上限7,830円) |
| 受け取れる期限 | 離職日の翌日から1年(休む場合は最長2年) |
定年は、法律で給付制限がかかる「正当な理由のない自己都合」に当たりません(厚生労働省のパンフレット)。60〜64歳の1日あたりの額は、60歳未満より低い率(賃金日額の45〜80%)で計算します。
しばらく休むなら受給期間の延長
60歳以上で定年退職した人(定年後の再雇用の期限が来て辞めた人を含む)は、仕事を探さずに休みたい期間を、最長1年まで受給期間に足せます。申請は離職日の翌日から2か月以内に、ハローワークで行います(厚生労働省のQ&A)。くわしくは受給期間の延長をご覧ください。
再雇用で働くなら高年齢雇用継続給付
60歳以降の賃金が、60歳時点の賃金の75%未満に下がったときに、雇用保険から受け取れる給付です。雇用保険に5年以上入っていた60〜64歳の人が対象で、65歳に達する月まで毎月(申請は2か月ごと)受け取れます(ハローワーク)。
- 2025年4月1日以降に60歳になった人:賃金が60歳時点の64%以下なら、賃金の10%。64%を超えて75%未満なら、10%より少ない率
- 2025年3月31日以前に60歳になった人:61%以下なら15%、それを超えて75%未満なら15%より少ない率
- 上限:賃金と給付の合計は月397,369円まで。60歳時点の賃金月額は522,000円が上限です(2026年8月1日から)
たとえば、60歳時点の賃金が30万円で、再雇用の月給が20万円(66.67%)になると、給付は月14,545円です(ハローワークのリーフレットの例)。
月給別の早見表
60〜64歳で定年退職し、雇用保険に20年以上入っていた場合(150日)の失業保険と、2025年4月以降に60歳になった人が、再雇用で月給が6割になった場合の高年齢雇用継続給付の月額です。
| 定年前の月給 | 失業保険の日額 | 失業保険の合計150日 | 再雇用で6割に給付金の月額 |
|---|---|---|---|
| 25万円 | 5,264円 | 789,600円 | 15,000円月給150,000円 |
| 30万円 | 5,348円 | 802,200円 | 18,000円月給180,000円 |
| 35万円 | 5,431円 | 814,650円 | 21,000円月給210,000円 |
| 40万円 | 5,999円 | 899,850円 | 24,000円月給240,000円 |
| 45万円 | 6,750円 | 1,012,500円 | 27,000円月給270,000円 |
| 50万円 | 7,499円 | 1,124,850円 | 30,000円月給300,000円 |
| 60万円 | 7,830円 | 1,174,500円 | 18,327円月給360,000円 |
よくある質問
定年退職でも、失業保険はもらえますか?
もらえます。定年のあと仕事を探す意思と能力があれば、基本手当(失業保険)を受け取れます。辞める前の2年に、雇用保険に入っていた月が12か月以上必要です。すぐに働くつもりがなく、しばらく休む場合は、受給期間を最長1年延ばせます。
定年退職は自己都合になりますか?
定年退職は自己都合ではありません。給付制限はなく、ハローワークで手続きをした日から7日間の待期が終わると、支給の対象になります。日数は自己都合と同じ「一般の離職者」の表で、雇用保険に入っていた期間が10年未満は90日、10年以上20年未満は120日、20年以上は150日です。
再雇用を断って辞めた場合は?
会社が定年後の再雇用を用意していても、自分の希望で再雇用されずに定年で辞めた場合は、定年退職として扱われ、給付制限はかかりません。再雇用を希望したのに断られた場合は、扱いが変わることがあるので、離職理由の判定やハローワークで確かめてください。
再雇用で働きながら、年金はもらえますか?
特別支給の老齢厚生年金を受け取れる年代の人が、再雇用で働きながら高年齢雇用継続給付を受けると、年金の一部(標準報酬月額の最大4%。2025年3月31日以前に60歳になった人は最大6%)が止まります。2026年に60歳になる人は、男性は特別支給の老齢厚生年金がなく、女性は1966年4月1日以前の生まれなら64歳から受け取れます。
65歳まで再雇用で働いてから辞めると?
65歳以上で辞めると、基本手当ではなく「高年齢求職者給付金」(基本手当日額の50日分を一時金で)になります。年金と一緒に受け取れます。65歳前後で辞めるときで比べられます。
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