ガイド
退職を言い出せないとき
伝え方のコツと、どうしても無理なときの方法
上司が怖い、引き止められそう、迷惑をかけると思うと言えない。そんなときに少しでも気持ちが軽くなる、伝え方のコツと相談先をまとめました。
言い出しやすくするコツ
- 先に退職日を決める:「いつ辞めるか」が決まっていると、話が引き止めの相談に流れにくくなります。有給消化と最終出勤日から逆算してみましょう。
- 時間をもらうお願いだけ、先にメッセージで:「ご相談したいことがあるので、10分ほどお時間をいただけますか」と送っておくと、切り出す一言目がいらなくなります。
- 朝いちばんか終業後、1対1で:周りに人がいない時間を選びます。
- 理由は短く:「一身上の都合」で十分です。説明を重ねるほど、説得される材料が増えます。
- メモを見ながらでいい:伝えることを紙に書いておくと、緊張しても言い切れます。
そのまま使える伝え方
切り出し
「お時間をいただきありがとうございます。今日は退職のご相談ではなく、ご報告があってお時間をいただきました。」
本題
「一身上の都合により、◯月◯日で退職させていただきます。最終出勤日までに引継ぎを終えられるよう進めます。」
引き止められたら
「お気持ちはありがたいのですが、よく考えて決めたことなので、気持ちは変わりません。」
どうしても言えないとき
体調を崩している、上司から強い言葉を向けられている、何度伝えても取り合ってもらえない。そんなときは、無理に自分だけで抱えなくて大丈夫です。
- 人事や、上司のさらに上の人に伝える:直属の上司が話を聞かないときの方法です。
- 退職届を郵送する:内容証明郵便なら、送った日と内容を証明できます。
- 退職代行を使う:会社への連絡を代わりにしてもらえます。選ぶときは、運営元が労働組合か弁護士かを必ず確認しましょう(退職代行の選び方)。
無料の相談先
退職やハラスメントについては、各都道府県の労働局や労働基準監督署にある総合労働相談コーナーに、無料・予約なしで相談できます(電話でも相談できます)。心や体がつらいときは、厚生労働省のこころの耳でも相談窓口を探せます。
よくある質問
人手が足りないのに辞めるのは迷惑ですか?
人手の確保は会社の責任で、働く人が辞めることを止める理由にはなりません。引継ぎをきちんとして、決められた期限までに伝えれば十分です。
退職届を受け取ってもらえません。
退職の意思は、会社に届いた時点で効力があります。受け取ってもらえない場合は、内容証明郵便(配達証明つき)で送ると、いつ・どんな内容を送ったかを証明できます。
体調が悪くて会社に行けません。
まずは休むことを優先してください。医師に相談し、必要なら診断書をもらって休職の相談をする方法もあります。自分で会社とやり取りするのが難しいときは、家族や専門家に間に入ってもらうことも考えましょう。
損害賠償を請求すると言われました。
決められた手順で退職すること自体を理由に、損害賠償が認められることはほとんどありません。不安なときは、総合労働相談コーナーや弁護士に相談してください。